医療接遇とは? 寄り添う対応と基本マナーを解説

2026.04.10 用語解説

目次

医療接遇とは

医療接遇とは、患者様やそのご家族の不安や悩みに寄り添いながら対応し、信頼関係を築くコミュニケーションのことです。

医療機関を訪れる患者様の多くは、病気や体調への不安、診察や治療に対する緊張を抱えています。
そのため医療現場では、一般的な接客以上に、相手の気持ちに配慮した対応が求められます。

患者様の喜びや痛み、苦しみを想像しながら接することで、安心して来院できる医療機関だと感じてもらうことが重要です。

医療接遇の目的は、患者様やご家族が

  • 安心して来院できる
  • 信頼して治療を受けられる
  • 環境をつくることにあります。

医療接遇と一般的な接客の違い

医療接遇は、一般的なサービス業の接客とは大きく異なる点があります。

① 患者様の不安や悩みに寄り添うこと

一般的なサービスでは、お客様は期待や楽しみを持って来店します。

一方で医療機関を訪れる患者様は

  • 病気への不安
  • 痛みや苦しみ
  • 検査や診断への緊張

などを抱えています。

そのため医療接遇では、患者様の不安や悩みに寄り添う姿勢が重要です。

② 上下ではなく対等な関係を築くこと

医療現場では、医療従事者と患者様の関係は上下関係ではありません。
患者様の立場や気持ちを尊重し、対等な関係性の中で信頼関係を築くことが大切です。


医療現場で求められる接遇マナーの5原則

医療現場でも接遇の基本となるマナーがあります。

  1. 身だしなみ
  2. あいさつ
  3. 表情
  4. 態度
  5. 言葉遣い

ただし医療現場では、元気すぎる挨拶が必ずしも適切とは限りません。

患者様の症状、年齢、心理状態に合わせて、声量や距離感を調整することが重要です。

威圧感を与えない、穏やかな対応を心がけましょう。


患者様に安心感を与えるコミュニケーション

医療接遇では、以下のようなポイントが重要です。

  • 患者様の話を傾聴する
  • アイコンタクトをとる
  • 丁寧語・尊敬語・謙譲語を適切に使う
  • クッション言葉を活用する

クッション言葉とは「恐れ入りますが」「差し支えなければ」など、伝えにくい内容をやわらかく伝える言葉です。こうした言葉を添えることで、患者様との信頼関係を築きやすくなります。


患者様がルールを守らない場合の対応

医療機関では、患者様にルールを守っていただく必要がある場面もあります。

その際は、次の点を意識することが大切です。

  • ルールを押し付けるような言い方は避ける
  • 理由を丁寧に説明する
  • 患者様の状況や気持ちを推測する
  • 無理強いや説得にならないよう配慮する

患者様の立場に寄り添った説明をすることで、理解や協力を得やすくなります。

患者様の不安を和らげる声かけ

患者様の不安を和らげるためには、日常的な声かけも重要です。

ポイントは次の3つです。

・相手の反応を観察する

・話すスピードや言葉を相手に合わせる

・患者様が話しやすい雰囲気をつくる

人は信頼や安心を感じると、困ったときや疑問があるときに相談しやすくなります。

そのため、話しかけやすい雰囲気を作ることも医療接遇の大切な役割です。


医療接遇は医療機関の評価にも影響する

患者様は来院後、受付・診察・治療・会計といったすべての場面で医療スタッフと接します。そのため、医療接遇の良し悪しは医療機関全体の印象に大きく影響します。

例えば、患者様からは次のような声が挙がることがあります。

  • 待ち時間が長いのに「お待たせしました」の一言がなかった
  • 待ち時間の説明がなかった
  • 電話対応が冷たく感じた
  • 医師の対応が威圧的だった

このような不満を防ぐためにも、医療機関全体で接遇を意識することが重要です。


まとめ

医療接遇とは、患者様やご家族の不安に寄り添い、信頼関係を築くための対応です。

医療現場では、単なる接客ではなく

  • 患者様の気持ちを理解する
  • 安心感を与える
  • 信頼関係を築く

といった視点が求められます。

医療接遇を高めることは、患者満足度の向上だけでなく、医療機関全体の評価や信頼にもつながります。

そのためには、基本である

  • 身だしなみ
  • あいさつ
  • 表情
  • 態度
  • 言葉遣い

といったビジネスマナーの基礎をしっかりと身につけることが重要です。

シェリロゼでは、医療機関をはじめ、さまざまな企業・団体向けに【ビジネスマナー&コミュニケーション研修】を実施しています。

介護施設、歯科クリニック、総合病院など多数実績があります。


【参加者の声】

●研修をスタートして1年、どんな時も、どうしたら良くなるか、喜んでもらえるのかを常に考えられるよ
 うになりました。学ぶことが楽しくなり、全力で仕事をしていると、たくさんの仕事のヒントが目や耳
に入ってくるようになりました。そして、自分の仕事は会社、社員のための幸せにつながると実感でき
ました。(介護福祉会社 Sさん)


●この研修で、「いかに笑顔でいないまま業務に取り組んでいたのか」がよくわかりました。挨拶はしっかりと立ち止まり、自分からすること。など、当然できているだろうことが、自分には出来ていませんでした。学んだことを習慣づけ、業務に取り組むことを全員で共有し、意識することで会社全体が向上することに活かしたいです。(高齢者専用住宅 Iさん)


●受付を担当させていただいているので、クリニックで患者さんが最初に見る顔であることを意識して、
 スタンバイスマイルを忘れずにいようと思います。マスクで口元は隠れてしまいますが、目元も意識し
 ていることで、不安な気持ちで来院された方が、少しでも落ち着ける、安心してできる印象を持っても
 らえるように努力します。(歯科クリニック Hさん)


患者様への対応力やコミュニケーション力を高めたいとお考えの方は、ぜひシェリロゼの研修ページをご覧ください。

▶ ビジネスマナー研修はこちら

https://www.c-roses.co.jp/corporations/course/manners